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木造大日如来(金剛界)坐像

大日如来は、ほとけの世界を表す曼荼羅図(まんだらず)においても、真中に位置する最高佛である。

龍見寺に祀られている大日如来様は、智慧をつかさどる金剛界の大日如来である。

木造大日如来(金剛界)坐像

木造大日如来坐像(東京都指定文化財)

大日如来は、ほとけの世界を表す曼荼羅図(まんだらず)でも、真中に位置する最高佛である。龍見寺大日如来は、智慧をつかさどる金剛界の大日如来である。

昭和37年調査の時、仏像最高の権威者・西村公朝先生が、銘があれば国宝にしてもふさわしいと言われた。又、宝冠は、奈良の円成寺の国宝よりも優れている。膝のあたりの衣文も秀麗である。折り紙つきの絶賛であった。

昭和37年度文化財調査により、藤原末期作の秀作として、都の文化財に指定された。秋の文化財ウイークを中心として、年間参観者も多い。

なぜ、このような藤原末期の秀作が、関東の田舎にあるのか?はがきにもあるように、横山党との関係が言われている。奥州征伐で手柄を立てた横山等が、奥州出羽三山のひとつ大日如来を遥拝するため、現在の拓殖大学の山奥に祭ったという説である。確かに、山の頂上近くに堂平という平地がある。その後、龍見寺の裏山から少し離れたところに現在も小さな祠があり、堂山と呼ばれている場所に移されたという説もある。現在地に三転したわけである。開山以前から、大日如来を守って、庵があったとされている。

 

3代将軍家光公より御朱印を賜った。大日如来を維持する為の奨励金である。

なお、大日堂の建物自体も、文化財的価値があると、東京都の技師の発言もある。

文殊菩薩

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正式名称(文殊師利菩薩)昔から『三人寄れば文殊の知恵』と言う言葉がある様に、知恵の神様として合格祈願で有名な菩薩です。

文殊菩薩は仏教で悟りを開くための方法や心理を見極める認識力といった意味の智慧の仏様として信仰を集めています。

文殊菩薩は獅子の上の蓮華座に坐る像が多く、龍見寺の文殊菩薩像も立派な獅子の上に鎮座されております。

持物は右手の宝剣を持ち、左手に経典を持つものが多いです。

経典は智慧を象徴し、宝剣は智慧が研ぎ澄まされていることを表しています。

髪はまげを結ってますが、まげの数が様々で1つの場合もあれば、5つや6つ、8つの場合もあります。

また文殊菩薩には渡海文殊と呼ばれる形式の像があります。

これは獅子の上の蓮華座に坐った文殊が4人の眷属(けんぞく:従者のこと)を連れて大海原を渡る姿を表したものです。

​本来、文殊菩薩は釈迦三尊(釈迦の様に悟りを開き完璧な人間になるには、修行(普賢菩薩)と智慧(文殊菩薩)の両方が必要)として、中央に釈迦如来、右に普賢菩薩、左に文殊菩薩という形の祀られ方が一般的です。

 

しかし龍見寺では、全国でも類を見ない程、大変珍しい形として、中央に大日如来、右に普賢菩薩、左に文殊菩薩が祀られており、釈迦三尊ならぬ大日三尊像となっております。

普賢菩薩

普賢とは『全てにわたって賢い者』と言う意味で、あらゆる所に現れて命ある者を救う行動力のある菩薩です。

賢は吉祥(めでたいこと)を意味し、普賢とはあらゆるご利益をもたらすことを示します。普賢菩薩は白い象の上の蓮華座に坐ってるのが一般的ですが、古い時代のものは象の上に乗らない作例もあります。

手は2本で両手を胸の前で合掌するものが最も多いのですが、龍見寺の普賢菩薩像は蓮華の華を優雅にお持ちになられてるのが特徴です。

普賢菩薩は、修行の象徴として祀られています。

その修行の内容は、施し、戒律、忍耐、精進、精神集中、智慧の獲得です。普賢菩薩は修行で得たすべての事を人々に授けようとする存在です。

釈迦三尊像は、釈迦の様に悟りを開き完璧な人間になるには、修行(普賢菩薩)と智慧(文殊菩薩)の両方が必要だと言う意味が込められています。

本来、普賢菩薩は釈迦三尊(釈迦の様に悟りを開き完璧な人間になるには、修行(普賢菩薩)と智慧(文殊菩薩)の両方が必要)として、中央に釈迦如来、右に普賢菩薩、左に文殊菩薩という形の祀られ方が一般的です。

 

しかし龍見寺では、全国でも類を見ない程、大変珍しい形として、中央に大日如来、右に普賢菩薩、左に文殊菩薩が祀られており、釈迦三尊ならぬ大日三尊像となっております。

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